【問138】教員採用試験 教職教養 練習問題|ロックの教育論とタブラ・ラサ
教育史 問13/25難易度B(標準)
問題文
ロックの教育思想に関する記述として最も適切なものはどれか。
- 1.ロックは人間の精神を白紙と捉え経験が観念を刻むとした
- 2.ロックは生得観念を認め教育は素質の確認に尽きると論じた
- 3.ロックは教育に関する考察で庶民の職業訓練のみを扱った
- 4.ロックは身体の鍛錬を軽んじ古典語の暗唱だけを重んじた
解説
正解は1。ロックは『人間知性論』で生得観念を否定し、人間の心は生まれたときには文字の書かれていない白紙、すなわちタブラ・ラサであって、観念はすべて経験に由来すると論じた。この経験論の立場を教育論に展開したのが『教育に関する考察』であり、健全な身体に健全な精神が宿るという句を掲げて身体の鍛錬を重んじ、望ましい習慣の形成を通じて理性と徳を備えた紳士を育てることを教育の目標とした。生得的な素質よりも環境と教育の力を強調した点で、近代教育思想の出発点をなす。2は誤り。ロックは生得観念を否定した。3は誤り。同書が想定したのは紳士の育成である。4は誤り。ロックは身体の鍛錬を教育の基礎に位置づけた。