【問128】教員採用試験 教職教養 練習問題|ルソー『エミール』と消極教育
教育史 問3/25難易度A(易しい)
問題文
ルソーの教育思想に関する記述として最も適切なものはどれか。
- 1.ルソーはエミールで子どもに早期から知識を注入する教育を説いた
- 2.ルソーは人間は生来悪であり社会の規律が善を作り出すと論じた
- 3.ルソーはエミールで子どもの自然な発達に従う消極教育を説いた
- 4.ルソーは子どもを小さな大人とみなし成人と同じ教材を用いさせた
解説
正解は3。ルソーは『エミール』の冒頭で、万物は造物主の手を離れるときは善いが人間の手に移ると悪くなると述べ、人間の本性の善性を前提とした。そのうえで外からの知識注入や大人の価値観の押しつけを控え、子どもの自然な発達の歩みに従うことを教育の第一とする消極教育を説いた。子どもは小さな大人ではなく子ども固有の見方と感じ方をもつとし、発達段階に応じた教育を構想したことから子どもの発見者と称される。1は誤り。早期の知識注入こそルソーが最も批判した点である。2は誤り。ルソーは人間の本性を善と捉えた。4は誤り。子どもを小さな大人とみなす見方はルソーが退けたものである。