【問37】情報・サイバーセキュリティ初級 練習問題|不正送金と電子計算機使用詐欺罪
情報セキュリティ関連法規 問17/20難易度B(標準)
問題文
他人のインターネットバンキングのIDとパスワードを無断で使い、その口座から自分の口座へ送金した。この行為に成立し得る刑法上の罪として、最も適切なものはどれか。
- 1.電子計算機使用詐欺罪
- 2.電子計算機損壊等業務妨害罪
- 3.不正指令電磁的記録作成罪
- 4.偽計業務妨害罪
解説
正解は1。刑法246条の2の電子計算機使用詐欺罪は、人の事務処理に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与えて財産権の得喪や変更に係る不実の電磁的記録を作り、財産上不法の利益を得る行為を処罰する。他人のIDとパスワードを無断で使った不正送金は、銀行のシステムに虚偽の情報を与えて口座の記録を書き換え、利益を得る行為に当たる。なお、他人のIDなどの無断入力は、不正アクセス禁止法違反にも問われ得る。2は誤り。システムを妨害して業務を妨げる罪であり、この事例の中心ではない。3は誤り。ウイルスなどの不正な指令を与える電磁的記録を作る罪で、事例にはない。4は誤り。偽計を用いて業務を妨害する罪であり、財産上の利益を得る罪とは異なる。