【問132】ハラスメントアドバイザー 練習問題|管理職研修で扱う指導の方法
予防と再発防止 問12/20難易度B(標準)
問題文
ある管理職が、部下のミスに対して、全員が参加する会議の場で「だからお前は使えない」と叱責した。管理職研修でこの場面を扱う際に、望ましい指導の方法として示すものとして、最も適切なものはどれか。
- 1.再発を防ぐため、他の部下への見せしめとして、同様の叱責を会議の場で繰り返して伝える
- 2.人格や能力を否定せず、具体的な行動や事実に焦点を当てて、改善点と期待を落ち着いて伝える
- 3.部下が萎縮しないよう、ミスの内容には触れず、一般的な励ましの言葉だけを伝えて済ませる
- 4.ミスの原因は部下の能力不足であると断定して伝え、改善のための指導の機会は設けない
解説
正解は2。指導は、業務上必要かつ相当な範囲で、相手の成長や業務の改善を目的として行うものであり、人格や能力を否定する発言は、精神的な攻撃としてパワハラに該当し得る。管理職研修では、具体的な行動や事実に焦点を当て、改善点と期待を落ち着いて伝える方法を扱う。感情的な叱責や、人前での必要以上の叱責が、部下の萎縮や職場の雰囲気の悪化を招くことも示すとよい。1は誤り。見せしめとして叱責を繰り返すことは精神的な攻撃に当たり、他の部下も萎縮させる。3は誤り。ミスの内容に触れず励ましだけで済ませると、必要な指導が行われず、改善につながらない。適正な指導は、ハラスメントを避けるために控えるものではない。4は誤り。能力不足と断定して指導の機会を設けないことは、人格や能力の否定にあたり、育成を怠ることにもなる。