【問51】ハラスメントアドバイザー 練習問題|朝礼での罵倒の評価
ハラスメントの法的責任 問11/20難易度A(易しい)
問題文
管理職が、朝礼で他の従業員が見ている前で、部下に対し具体的な事実を示すことなく「お前は無能なバカだ」と大声で罵った。この行為について成立し得る犯罪として、最も適切なものはどれか。
- 1.暴行罪(刑法208条)
- 2.名誉毀損罪(刑法230条)
- 3.侮辱罪(刑法231条)
- 4.強要罪(刑法223条)
解説
正解は3。侮辱罪(刑法231条)は、事実を摘示しなくても、公然と人を侮辱した場合に成立する。朝礼で他の従業員が見ている前で「無能なバカだ」と罵る行為は、公然性があり、具体的な事実を示さない侮辱にあたり得る。侮辱罪は2022年の刑法改正で法定刑が引き上げられており、パワーハラスメントの精神的な攻撃が刑事責任に結びつき得ることを示している。1は誤り。暴行罪は人の身体に不法な有形力を加える罪であり、本件では身体への有形力の行使がない。2は誤り。名誉毀損罪は公然と事実を摘示して名誉を毀損する罪であり、本件では具体的な事実が示されていない。4は誤り。強要罪は害悪の告知や暴行により義務のないことを行わせる罪であり、本件では何かを行わせていない。