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DXパスポート試験の勉強法と勉強時間|配点の高い4択と第2課題の技術用語の押さえ方

公開: 2026-10-09

DXパスポート試験は、60問・60分で、2択30問と4択30問が出題されます。範囲は「DXの現状」と「DXの技術」の2課題です。この記事では、勉強時間の目安と、配点の仕組みをふまえた進め方をまとめます。

試験の全体像はDXパスポート試験とはで整理しています。

勉強時間の目安

協会は勉強時間の目安を公表していないので、ここに書くのは当サイトの目安です。

これまでの経験 勉強時間の目安 期間の例
IT企業やDX推進部署での勤務、ITパスポート合格など 15〜20時間 1日1時間で2〜3週間
業務でITツールを使う程度 25〜30時間 1日1時間で1か月
AIやクラウドの仕組みを学んだことが無い 30〜40時間 1日1時間で1〜1.5か月

時間の差が出るのは**第2課題「DXの技術」**です。第1課題は用語と事例の暗記が中心ですが、第2課題はAIやクラウドの仕組みを理解していないと、似た選択肢を見分けられません。

まず配点の仕組みを知っておく

DXパスポート試験は、4択が1問8点、2択が1問4点です(2択30問で計120点、4択30問で計240点)。合格の目安は360点満点の70%、つまり252点です。

ここから、勉強の優先順位が決まります。

  • 2択を全問正解しても、4択で17問(約57%)以上の正解が要る
  • 4択の正答率が上がるほど、2択の失点に余裕ができる
  • 2択は1問1分もかけずに答え、4択に時間を回す

つまり、4択で正解を選び切れる知識の精度が合否を分けます。用語を「聞いたことがある」レベルで止めず、似た用語との違いまで説明できる状態を目指してください。

教材は「公式テキスト+問題演習」

  • 公式テキスト: 協会の編集部が編集し、マイナビ出版から出ています(2024年8月発売)。範囲を一通り押さえるのに使います。
  • 問題演習: 当サイトの練習問題160問(2択80問・4択80問)と、本番と同じ60問・60分の模擬試験。無料で、登録は要りません。

テキストを通読してから問題に入るより、問題を解く → 解説で分からなかった言葉をテキストで引く、の順で進めるほうが早く身につきます。

第1課題「DXの現状」の進め方

DX総論:国の施策は「何を言った資料か」で覚える

DX総論では、経済産業省などの資料の名前と、その要点がセットで問われます。

資料・制度 押さえる要点
DXレポート(2018年) 既存システムの複雑化・ブラックボックス化を放置すると、2025年以降に大きな経済損失が生じるおそれ(2025年の崖)
デジタルガバナンス・コード 経営者に求められるDXの取り組みをまとめたもの。DXの定義もここにある
DX認定制度 デジタルガバナンス・コードに沿った準備ができている企業を国が認定する

加えて、**デジタイゼーション(紙の電子化)→ デジタライゼーション(業務プロセスのデジタル化)→ デジタルトランスフォーメーション(ビジネスモデルや組織の変革)**の3段階の違いは、DX総論の基本になる論点です。自分の言葉で説明できるようにしておきます。

業種別DX:業種と用語を対応させる

業種別の章は、用語と業種の組み合わせを覚えれば点になります。

  • 金融:フィンテック、キャッシュレス決済
  • 小売:OMO(オンラインとオフラインの融合)、EC
  • 製造:スマートファクトリー
  • 交通:MaaS(移動をひとつのサービスとしてつなぐ)
  • 教育:GIGAスクール構想

DX企業:ビジネスモデルの名前と仕組み

プラットフォームビジネス、ネットワーク効果、サブスクリプション、フリーミアム、シェアリングエコノミーなどは、**「どこで収益を得ているか」**で区別すると混同しません。たとえばフリーミアムは「基本機能を無料で提供し、一部の利用者から高機能版の料金を得る」モデルです。

第2課題「DXの技術」の進め方

第2課題は5つの章があり、それぞれに「対になる用語」があります。対の違いを説明できるかが、4択で正解を選び切れるかの分かれ目です。

章 違いを説明できるようにしたい用語
AI 教師あり学習/教師なし学習/強化学習、機械学習/ディープラーニング
ビッグデータ 構造化データ/非構造化データ、データウェアハウス/データレイク
IoT センサー/アクチュエータ、クラウドで処理/エッジで処理
クラウド IaaS/PaaS/SaaS、パブリック/プライベート/ハイブリッド
情報セキュリティ フィッシング/標的型攻撃、境界型防御/ゼロトラスト

AIの章では、生成AIのハルシネーション(もっともらしい誤りを出力すること)や、AIを使うときの倫理・著作権・個人情報の注意点も出題範囲に入ります。技術そのものだけでなく、使う側として気をつけることまで押さえてください。

2択の問題の解き方

当サイトの練習問題の2択は、2つの記述のうち適切なほうを選ぶ形で作っています。本試験の2択の細かな形式は、申込の前に協会の案内で確かめておいてください。

2択の誤りの記述には、用語の取り違えや言い過ぎが入っていることが多いものです。正しいほうを探すより、「どちらが誤りか」を先に見つけるほうが速く解けます。迷ったら印をつけて先に進み、4択を解き終えてから戻ってください。

本番の時間配分

60問・60分なので、平均は1問1分です。おすすめは次の配分です。

  • 2択30問(20分): 1問40秒を目安にテンポよく答える
  • 4択30問(30分): 1問1分で、選択肢を1つずつ消していく
  • 見直し(10分): 印をつけた問題と、否定形の問題の読み違いを確認する

4週間のスケジュール例

1日1時間、ITの経験が少ない人を想定した例です。

週 やること
1週目 模擬試験で現在地を確認。DX総論・業種別DXの練習問題40問
2週目 DX企業の20問。AIの20問と、AIの用語の整理
3週目 ビッグデータ・IoT・クラウド・情報セキュリティの80問
4週目 間違えた問題の解き直し。模擬試験をもう一度受け、両課題で7割を確認

当サイトの模擬試験は、課題ごとに「30問中21問」を基準に判定します。本試験は配点のある得点制なので、問題数による判定は目安ですが、両方の課題で21問以上取れていれば、本番でも合格ラインに近い位置にいると考えてよいでしょう。

まとめ

  • 勉強時間の目安は、経験に応じて15〜40時間ほど。差がつくのは第2課題
  • 4択は1問8点で2択の2倍。4択の正答率を上げることを最優先にする
  • 第1課題は「資料の名前と要点」「業種と用語」を対応させる
  • 第2課題は「対になる用語の違い」を説明できる状態にする

試験日と申込締切はDXパスポート試験の試験日程で確認できます。練習問題はこちらから、第1問から順に解けます。