企業危機・コンプライアンス管理士の過去問は手に入る?旧称の問題集の注意点と無料の練習問題
試験勉強を始めるとき、まず過去問を探す方は多いと思います。企業危機・コンプライアンス管理士認定試験は2024年度に名称が変わった試験で、過去の教材の扱いには少し注意が要ります。この記事では、その事情と、過去問の代わりに何を使えばよいかを整理します。
過去問を無料で解ける公式のページは見つからない
本試験の過去問をまとめて無料で解ける公式のページは、当サイトが調べた範囲では見つかりませんでした(2026年10月時点)。協会のサイトには、出題のイメージをつかむためのサンプル問題のページがあります。最初に目を通して、問題の形式と難しさの感覚をつかむのに使えます。
旧称「企業危機管理士」時代の問題集の注意点
この試験は、2024年度に「企業危機管理士認定試験」から現在の名称に変わりました。旧称の時代の問題集(本試験の形式の問題を収録したもの)も出ています。中身の多くは今も役に立ちますが、使うときは次の点に気をつけてください。
- 今の6課題の構成と合っているかを確かめる。現在の課題は、企業の社会的責任/リスクと危機/危機管理体制の構築/危機管理広報/企業危機各論/自然災害と危機管理の6つ
- その後の法改正・制度の改訂を補う。とくに次の4つは、古い教材では旧制度のまま書かれている
| 制度 | 今の内容 |
|---|---|
| 旧下請法 | 2026年1月1日から中小受託取引適正化法(取適法)。用語も「委託事業者」「中小受託事業者」に |
| コーポレートガバナンス・コード | 2026年7月21日に改訂。補充原則が廃止され「解釈指針」が新設、基本原則は4つに |
| 公益通報者保護法 | 2022年施行の改正で体制整備義務(労働者300人超)と従事者の守秘義務。2025年の改正は2026年12月1日施行予定 |
| 内部統制の基準 | 2023年の改訂で、目的の一つが「報告の信頼性」に |
(出典: 全日本情報学習振興協会 公式サイトの試験ページ、各制度の所管官庁・取引所の公表資料をもとに当サイトが整理、2026年10月確認)
代わりに使えるもの
1. 公式テキスト
マイナビ出版から、現在の名称の公式テキスト(2024年4月発売)が出ています。範囲を体系的に押さえる基本の1冊です。発売後の改正は、上の表のように新しい資料で補ってください。
2. 当サイトの練習問題(160問・無料)
当サイトでは企業危機・コンプライアンス管理士の練習問題を160問公開しています。本試験の6課題に合わせ、8分野・各20問です。
| 課題 | 分野(各20問) |
|---|---|
| 第1課題 企業の社会的責任 | 企業の社会的責任とESG/コーポレートガバナンスと内部統制 |
| 第2課題 リスクと危機 | リスクと危機 |
| 第3課題 危機管理体制の構築 | 危機管理体制の構築 |
| 第4課題 危機管理広報 | 危機管理広報 |
| 第5課題 企業危機各論 | 企業不祥事と法令違反/情報漏えい・労務・製品事故 |
| 第6課題 自然災害と危機管理 | 自然災害と事業継続 |
取適法、2026年のコーポレートガバナンス・コード改訂、公益通報者保護法の改正予定など、2026年10月時点の制度に合わせています。すべて当サイト編集部が作ったオリジナル問題で、本試験の過去問の転載ではありません。1問ごとに、正解の理由と、ほかの選択肢がなぜ誤りかを解説しています。
3. 模擬試験(80問・120分)と本番形式テスト(20問)
本試験と同じ80問・120分の模擬試験は、6つの課題から出題し、合計70%(56問)で判定します。課題ごと・分野ごとの正答率が出るので、弱い課題がすぐに分かります。
時間が取れない日は、20問の本番形式テストで手ごたえを確かめられます。
練習問題の使い方
- 1周目は分野ごとに解く。似た制度・用語の違いに気づきやすい
- 正解した問題も解説を読む。誤りの選択肢の説明に、別の問題で問われる知識が入っている
- 間違えた問題は、取り違えた点を一言で書く(例:「リスクの移転と回避を逆に覚えていた」「旧下請法の用語で覚えていた」)
- 2周目は間違えた問題だけを解き直す
- 最後に模擬試験で、合計70%を安定して超えるかを確かめる
本試験の問題は、練習問題と同じ文面では出ません。選択肢の言い回しを覚えるのではなく、なぜその対応・その制度の理解が正しいのかを説明できる状態を目指してください。
まとめ
- 過去問をまとめて無料で解ける公式のページは見つからない。協会のサンプル問題で形式をつかむ
- 旧称の時代の問題集は、今の6課題の構成と、その後の法改正を確かめて使う
- 公式テキストで範囲を押さえ、無料の練習問題160問と模擬試験80問で演習量を確保する
勉強の進め方は企業危機・コンプライアンス管理士の勉強法と勉強時間、試験日と申込締切は試験日程にまとめています。