【問18】企業危機・コンプライアンス管理士 練習問題|行動規範の実効性
企業の社会的責任とESG 問18/20難易度B(標準)
問題文
E社は企業倫理の徹底のために行動規範を策定した。行動規範を実効性のあるものにする取組みとして、最も適切なものはどれか。
- 1.経営トップが遵守を自らの言葉で表明し、研修による周知、相談窓口の設置、違反時の対応方針の明示を併せて行う
- 2.行動規範は社外の評価を高めるためのものなので、冊子を作成して公表すれば足り、社内での周知や研修は行わない
- 3.規範の内容は法令の条文を転記して作成し、各社員が自らの業務に当てはめて考える機会は設けない
- 4.規範の運用は各部門の現場に任せ、違反の疑いを把握しても経営陣は関与せず、処分の基準も定めない
解説
正解は1。行動規範は、策定するだけでは実効性が乏しい。経営トップが自らの言葉で遵守を表明するトップのコミットメントを示し、研修による周知・浸透、相談や通報の窓口の設置、違反時の対応方針や処分基準の明示を併せて行うことで、従業員の行動を実際に変える。2は誤り。行動規範は社外への公表だけでなく、社内での周知と理解が前提であり、研修を行わなければ浸透しない。3は誤り。法令の条文を転記しただけでは、自社の業務の判断に使えない。具体的な場面に当てはめて考える教育が重要である。4は誤り。運用を現場に任せ、経営陣が違反に関与せず処分基準も定めない状態では、規範が守られない。