【問16】企業危機・コンプライアンス管理士 練習問題|人権デュー・ディリジェンスの進め方
企業の社会的責任とESG 問16/20難易度B(標準)
問題文
人権デュー・ディリジェンスの進め方として、最も適切なものはどれか。
- 1.自社の従業員に対する人権侵害のみを対象とし、取引先や調達先での人権への影響は対象外とする
- 2.人権への負の影響を特定・評価して防止・軽減に努め、取組みの実効性を評価し、説明と情報開示を行う
- 3.人権侵害が実際に発生した後に、被害者への救済措置を始める一回限りの手続として実施する
- 4.法令違反が確認された事項に限って対応し、法令で禁止されていない人権への影響は検討しない
解説
正解は2。人権デュー・ディリジェンスは、指導原則や、日本政府が2022年に策定した「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」が示す継続的なプロセスで、人権への負の影響の特定・評価、防止・軽減、取組みの実効性の評価、説明・情報開示を行う。1は誤り。対象は自社の従業員に限られず、サプライチェーンや取引先を通じた人権への影響も含まれる。3は誤り。侵害が起きた後に一度だけ行うものではなく、侵害を未然に防ぐために、継続的に見直しながら実施する。4は誤り。法令違反の有無にかかわらず、国際的に認められた人権の基準に照らして負の影響を捉える。