【問2】企業危機・コンプライアンス管理士 練習問題|地域社会というステークホルダー
企業の社会的責任とESG 問2/20難易度B(標準)
問題文
A社は工場の新設を計画しており、工場周辺の自治会が騒音や交通量の増加を心配している。A社の対応として、最も適切なものはどれか。
- 1.自治会は事業活動の影響を受けるステークホルダーであるため、説明会などで対話を行い、意見を計画に反映する
- 2.自治会は株主でも取引先でもなく、ステークホルダーに当たらないため、法令上の手続きを済ませれば説明は不要である
- 3.自治会は取引関係のない外部者であるため、苦情があっても対応は行政に任せ、A社が直接対話する必要はない
- 4.自治会は一時的な関係者にすぎないため、ステークホルダーとして扱うのは工場の稼働を始めてからで足りる
解説
正解は1。ステークホルダーとは、企業の活動によって影響を受ける、あるいは企業に影響を及ぼす利害関係者をいい、株主・顧客・従業員・取引先に限られず、地域社会や行政、NPOなども含まれる。工場の新設は周辺住民の生活環境に影響を与えるため、自治会は典型的なステークホルダーであり、早い段階から説明会などで対話して意見を計画に反映することがCSRの実践として適切である。2は誤り。株主や取引先でないことはステークホルダーでない理由にならず、法令上の手続きの履行も対話を免れる根拠にならない。3は誤り。苦情への対応を行政に任せるのではなく、影響を与える企業自身が責任をもって対話すべきである。4は誤り。影響は計画や建設の段階から生じるのであり、稼働後に対応を始めるのでは遅い。