【問183】社会福祉士 練習問題|倫理的ジレンマ
ソーシャルワークの基盤と理論 問8/25難易度B(標準)
問題文
ソーシャルワーク実践における倫理的ジレンマに関する記述として最も適切なものはどれか。
- 1.倫理的ジレンマとは、法令に違反する行為を行うか否かで迷う状態のみを指す
- 2.自己決定の尊重とパターナリズムとの葛藤は、ジレンマには当たらないとされる
- 3.ジレンマが生じた場合は、援助者が単独で判断することが望ましいとされている
- 4.複数の倫理的価値が対立し、いずれを選んでも他方が損なわれる状態を指す
解説
正解は4。倫理的ジレンマとは、二つ以上の倫理的な価値や義務が同時には成立せず、一方を優先すれば他方が実現できなくなる状況をいう。クライエントの自己決定の尊重と生命の保護、秘密保持と第三者の安全確保などが典型例である。1は誤り。法令違反の是非に限られず、いずれも正当な価値の間で生じる葛藤を含む。2は誤り。自己決定の尊重と、本人の利益のために介入するパターナリズムとの対立は、倫理的ジレンマの代表例である。3は誤り。スーパービジョンやカンファレンス、倫理綱領および行動規範に照らした検討など、組織的で協働的な意思決定の過程が求められる。本試験では事例形式で問われることが多い。