【問160】社会福祉士 練習問題|社会問題の構築主義とラベリング理論
社会学と社会システム・社会福祉調査の基礎 問10/25難易度C(難しい)
問題文
社会問題の捉え方に関する記述として最も適切なものはどれか。
- 1.構築主義は社会問題を客観的な状態そのものとして把握する立場である
- 2.ラベリング理論は逸脱を行為者の生得的な資質から説明する理論である
- 3.ラベリング理論は逸脱が周囲の反応と定義づけにより生じると捉える
- 4.スペクターとキツセは社会問題を客観的条件の重大性で測ると論じた
解説
正解は3。ベッカーに代表されるラベリング理論は、ある行為が逸脱となるのは行為そのものの性質によるのではなく、周囲がその行為に逸脱という定義を与え、行為者を逸脱者として扱うことによってであると捉える。1は誤り。構築主義は社会問題を客観的状態と同一視せず、人々がある状態を問題であると主張し定義していく過程に注目する立場である。2は誤り。生得的資質から逸脱を説明するのは初期の生物学的犯罪理論であり、ラベリング理論の立場ではない。4は誤り。スペクターとキツセは客観的条件の重大性ではなく、クレイム申し立て活動に注目した。本試験では構築主義の立場の理解が問われる。