【問65】社会福祉士 練習問題|不法行為責任と使用者責任
権利擁護を支える法制度 問15/25難易度B(標準)
問題文
民法の不法行為責任に関する記述として最も適切なものはどれか。
- 1.使用者責任が成立するには被用者に不法行為が成立している必要はない
- 2.使用者が損害を賠償したときは被用者に対して求償することができない
- 3.使用者は事業の執行につき被用者が第三者に加えた損害を賠償する責任を負う
- 4.責任無能力者の行為については監督義務者も一切責任を負うことはない
解説
正解は3。民法は、ある事業のために他人を使用する者は、被用者がその事業の執行について第三者に加えた損害を賠償する責任を負うと定める。これを使用者責任といい、福祉施設の職員が利用者に損害を与えた場合の法人の責任の根拠となる。1は誤り。使用者責任は被用者自身の不法行為の成立を前提とする代位責任である。2は誤り。使用者は損害を賠償したときは被用者に対して求償することができる。ただし判例は信義則上相当と認められる限度に制限する。4は誤り。責任無能力者が責任を負わない場合には、その監督義務者が原則として損害賠償責任を負う。本試験では、使用者責任の成立要件と求償の可否が問われる。