【問62】社会福祉士 練習問題|契約の成立と意思表示の瑕疵
権利擁護を支える法制度 問12/25難易度C(難しい)
問題文
民法における意思表示の瑕疵に関する記述として最も適切なものはどれか。
- 1.詐欺による意思表示は当然に無効であり第三者にも常に対抗できる
- 2.強迫による意思表示は取り消すことができ善意の第三者にも対抗できる
- 3.錯誤による意思表示は表意者に重大な過失があっても常に取り消せる
- 4.第三者が詐欺を行った場合は相手方の善悪を問わず常に取り消せる
解説
正解は2。民法は、詐欺または強迫による意思表示は取り消すことができると定めたうえで、詐欺による取消しは善意でかつ過失がない第三者に対抗することができないとする。この制限は強迫には設けられていないため、強迫による取消しは善意の第三者にも対抗できる。強迫を受けた者を厚く保護する趣旨である。1は誤り。詐欺による意思表示は無効ではなく取消しの対象である。3は誤り。錯誤による取消しは、表意者に重大な過失があるときは、相手方が悪意または重過失であった場合などを除いて認められない。4は誤り。第三者による詐欺の場合は、相手方がその事実を知りまたは知ることができたときに限り取り消すことができる。本試験では、詐欺と強迫の第三者保護の差が問われる。