【問4】社会福祉士 練習問題|社会的排除と社会的包摂
社会福祉の原理と政策 問4/25難易度B(標準)
問題文
社会的排除と社会的包摂に関する記述として最も適切なものはどれか。
- 1.社会的排除は所得の不足のみを指標として測定される静的な状態を指す
- 2.社会的包摂は排除された者を施設に隔離して保護する政策を意味する
- 3.社会的排除は関係やつながりからの締め出しを含む動的な過程を指す
- 4.社会的排除の概念はイギリスで生まれ他の欧州諸国では用いられない
解説
正解は3。社会的排除は、所得の不足という一時点の状態ではなく、労働市場や教育、住宅、社会関係といった複数の領域から次第に締め出されていく動的な過程として捉えられる。これに対し社会的包摂は、排除された人々を再び社会の諸活動に参加できるようにする政策理念である。1は誤り。社会的排除は所得以外の多元的な要素と過程性を重視する点で、従来の貧困概念と区別される。2は誤り。社会的包摂は隔離ではなく、社会関係への参加を回復させることを内容とする。4は誤り。社会的排除の概念はフランスなど大陸欧州で用いられた後に欧州連合の政策文書で広く共有され、日本の政策文書でも用いられている。本試験では、排除の多元性と過程性を否定する選択肢が誤りとして置かれる。