【問126】教員採用試験 教職教養 練習問題|ソクラテスとプラトンの教育思想
教育史 問1/25難易度A(易しい)
問題文
古代ギリシアの教育思想に関する記述として最も適切なものはどれか。
- 1.ソクラテスは多くの著作を通じて知識を体系的に伝える方法を築いた
- 2.ソクラテスは問答により相手自身に真理を産ませる産婆術を用いた
- 3.プラトンは国家において統治者を職人層から選ぶべきだと論じた
- 4.プラトンは魂の三分説を退け感覚的経験のみを知識の源泉とした
解説
正解は2。ソクラテスは相手に問いを重ねてその無知を自覚させ、対話を通じて相手自身に真理を産み出させた。この方法は助産師であった母にちなみ産婆術と呼ばれ、問答法ともいう。弟子のプラトンは『国家』で魂を理性・気概・欲望の三部分に分け、それぞれに知恵・勇気・節制の徳を対応させ、その調和を正義とした。統治は善のイデアを認識した哲学者が担うべきだとする哲人統治を説き、そのための長期の教育課程を構想した。1は誤り。ソクラテス自身は著作を残さず、知識の一方的な伝達ではなく対話を重んじた。3は誤り。プラトンが統治者に想定したのは職人層ではなく哲学者である。4は誤り。魂の三分説を唱えたのはプラトン自身であり、感覚的経験のみを知識の源泉とはしていない。西洋教育思想の起点として頻出である。