【問121】教員採用試験 教職教養 練習問題|知能検査と知能指数
教育心理 問21/25難易度B(標準)
問題文
知能検査と知能指数に関する記述として最も適切なものはどれか。
- 1.ビネーが作成した検査は当初から成人の知能測定を目的としていた
- 2.ウェクスラー式知能検査は精神年齢を暦年齢で割る比率で知能指数を求める
- 3.偏差知能指数は同年齢集団の中での位置を表さない絶対的な指標である
- 4.ウェクスラー式知能検査には児童用と成人用など年齢別の版が存在する
解説
正解は4。ウェクスラー式知能検査は、幼児用、児童用、成人用というように対象年齢別の版が整備されており、下位検査の成績から全体的な知能の水準と能力の偏りの両方を読み取れる点に特徴がある。1は誤り。ビネーはシモンとともに、通常の教育についていくことが難しい子どもを見いだす目的で検査を作成しており、出発点は児童を対象としたものであった。2は誤り。精神年齢を暦年齢で割って一〇〇を掛ける比率知能指数はビネー式で用いられた考え方であり、ウェクスラー式は同年齢集団の平均からの隔たりで表す偏差知能指数を採用している。3は誤り。偏差知能指数は同年齢集団の分布の中での相対的な位置を示す指標であり、絶対的な量を表すものではない。検査結果は数値のみで判断せず、行動観察や生育歴と併せて解釈する必要がある。本試験では、比率と偏差の違いが要点となる。