【問118】教員採用試験 教職教養 練習問題|ワーキングメモリと処理水準
教育心理 問18/25難易度C(難しい)
問題文
ワーキングメモリと処理水準に関する記述として最も適切なものはどれか。
- 1.バドリーのモデルは音韻ループと視空間スケッチパッドを下位系に含む
- 2.ワーキングメモリは情報を保持するだけで処理の機能をもたない仕組みである
- 3.処理水準説では形態的な処理が意味的な処理より記憶に残るとされる
- 4.中央実行系は音韻情報の保持のみを担い注意の配分には関与しない
解説
正解は1。バドリーらは、短期記憶を単なる貯蔵庫ではなく、情報を一時的に保持しながら同時に処理する作業場と捉えてワーキングメモリのモデルを示した。このモデルは、言語的情報を扱う音韻ループ、視覚的・空間的情報を扱う視空間スケッチパッド、それらを統括する中央実行系から成り、後にエピソード・バッファが加えられた。2は誤り。保持と処理を同時に行う点こそがワーキングメモリの概念の中核であり、保持のみを担うという記述は当てはまらない。3は誤り。クレイクとロックハートの処理水準説は、字形や音といった浅い処理よりも、意味に基づく深い処理を受けた情報のほうが記憶に残りやすいとする。4は誤り。中央実行系は注意の配分や下位系の制御を担う成分であり、音韻情報の保持は音韻ループの役割である。本試験では、各成分の機能の対応が問われる。