【問111】教員採用試験 教職教養 練習問題|洞察学習と観察学習
教育心理 問11/25難易度B(標準)
問題文
洞察学習と観察学習に関する記述として最も適切なものはどれか。
- 1.ケーラーはネズミを用いた試行錯誤の観察から洞察学習を見いだした
- 2.観察学習の成立にはモデルの行動を模倣する直接的な経験が必ず必要である
- 3.バンデューラは他者の行動の観察のみでも新しい行動が習得されるとした
- 4.洞察学習は問題場面の全体的な把握を伴わず偶然の反応の累積で生じる
解説
正解は3。バンデューラは、学習者自身が反応して強化を受けなくても、モデルの行動とその結果を観察するだけで新しい行動が習得されることを示し、これを観察学習(モデリング)と呼んだ。観察学習は注意、保持、運動再生、動機づけの過程から成り、モデルが強化される様子を見ることによる代理強化が動機づけに関わる。1は誤り。ケーラーはチンパンジーが道具を用いて高所のバナナを取る場面などを観察して洞察学習を見いだしており、ネズミの試行錯誤を扱ったのはソーンダイクの系譜である。2は誤り。観察学習は学習者自身が実際に行動して直接強化を受けなくても成立する点に特徴があり、直接的経験は必須ではない。4は誤り。洞察学習は問題場面の全体的な関係を見通すことで解決が突然成立する過程であり、偶然の反応の累積として説明されるものではない。本試験では、提唱者と実験対象の組合せが問われる。