【問107】教員採用試験 教職教養 練習問題|レディネスと初期学習・臨界期
教育心理 問7/25難易度B(標準)
問題文
レディネスや初期学習に関する記述として最も適切なものはどれか。
- 1.ゲゼルは訓練の開始が早いほど学習の効果が高まると主張した
- 2.ローレンツが見出した刻印づけは限られた時期に成立する初期学習である
- 3.レディネスは学習の成立に必要な心身の準備状態であり訓練では変化しない
- 4.臨界期を過ぎた後でも同じ経験をすれば同等の効果が必ず得られる
解説
正解は2。ローレンツは、カモやガンのひなが孵化後の限られた時期に見た動く対象を追従するようになる現象を刻印づけと呼んだ。刻印づけは特定の時期を過ぎると成立しにくく、いったん成立すると変化しにくいという特徴をもつ初期学習の代表例である。1は誤り。ゲゼルは双生児の階段のぼりの研究などから、学習の成立には心身の成熟が前提となるとする成熟優位説を唱えており、早期の訓練の効果を強調した立場ではない。3は誤り。レディネスが学習の前提となる準備状態を指す点は正しいが、ブルーナーは適切な方法により学習可能な状態を積極的につくり出せると主張しており、訓練では変化しないとは言えない。4は誤り。臨界期を過ぎると同じ経験でも効果が得られにくくなることが臨界期の概念の中心である。本試験では、成熟優位説とレディネス促進の対比が問われる。