【問102】教員採用試験 教職教養 練習問題|同化と調節・保存の概念
教育心理 問2/25難易度B(標準)
問題文
ピアジェが用いた同化・調節・保存などの概念に関する記述として最も適切なものはどれか。
- 1.同化とは既有のシェマそのものを外界に合わせて作り変える働きを指す
- 2.調節とは新しい対象を既有のシェマに取り込んで理解する働きを指す
- 3.保存の概念は前操作期のうちに獲得され数量の判断が見かけの変化に左右されなくなる
- 4.均衡化は同化と調節の繰り返しによって認知構造が体制化されていく過程である
解説
正解は4。ピアジェは、認知の枠組みであるシェマを用いて外界を取り込む働きを同化、外界に合わせてシェマ自体を作り変える働きを調節と呼び、両者が繰り返されながらより安定した認知構造へと組み替えられていく過程を均衡化と呼んだ。均衡化はピアジェ理論において発達の推進力に位置づけられる。1は誤り。シェマそのものを作り変えるのは調節であり、同化の説明としては当てはまらない。2は誤り。新しい対象を既有のシェマに取り込むのは同化であり、同化と調節の説明が入れ替わっている。3は誤り。液量や数の保存の概念が成立するのは具体的操作期であり、前操作期では見かけの変化に判断が引きずられる。本試験では、同化と調節を入れ替えた選択肢と、保存の成立時期をずらした選択肢が定番の誤答肢として用いられる。