【問193】管理業務主任者 練習問題|既存不適格建築物
建築関連法規とその他 問8/15難易度B(標準)
問題文
既存不適格建築物に関する次の記述のうち、建築基準法の規定によれば、最も適切なものはどれか。
- 1.既存不適格建築物は、建築基準法の規定に違反して建築された違法建築物であり、特定行政庁は是正のための命令を発しなければならない。
- 2.既存不適格建築物とは、建築時には適法であったが、その後の法令改正等により現行の規定に適合しなくなった建築物をいい、直ちに現行規定への適合や是正措置を求められるものではない。
- 3.既存不適格建築物であっても、増築や大規模の修繕を行う際には、現行の規定への適合が一切問題とならず、既存部分と同様の基準のまま工事を行うことができる。
- 4.既存不適格建築物は、いかなる規模の増築や改築を行う場合であっても、建築物全体を現行の規定に適合させなければ工事に着手することができない。
解説
正解は2。建築基準法は、法令の規定の施行または適用の際に現に存する建築物やその敷地が当該規定に適合しない場合には、その建築物に対して当該規定を適用しないこととしており、このような建築物を既存不適格建築物という。既存不適格建築物は、建築時の規定に適合して建築された適法な建築物であり、直ちに是正措置や現行規定への適合を求められるものではない。1は誤り。既存不適格建築物は違反建築物ではなく、特定行政庁による是正命令の対象とは異なる。3は誤り。既存不適格建築物について増築や大規模の修繕・模様替等を行う場合には、原則としてその工事に係る部分について現行の規定への適合が求められる。4は誤り。増築等の規模や内容に応じた緩和規定や経過措置が設けられており、建築物全体を現行規定に適合させなければならないとは限らない。本試験では、既存不適格建築物が違反建築物ではない点と、増改築等を行う際に現行規定への適合が問題となりうる点が問われる。