【問152】管理業務主任者 練習問題|屋上防水の工法と改修
建物の構造と維持保全 問12/20難易度B(標準)
問題文
マンションの屋上に用いられる防水工法の種類とその改修に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.アスファルト防水は、液状のウレタンゴム等の材料を下地に塗り重ねて硬化させ、継目のない防水層を形成する工法であり、複雑な形状の部位にも施工しやすいことが特徴である。
- 2.塗膜防水は、合成ゴム系や塩化ビニル樹脂系のシートを接着剤で下地に張り付けて防水層を形成する工法であり、シート相互の継目の処理を要しない点が大きな特徴である。
- 3.屋上防水の改修では、既存の防水層をすべて撤去してから新たな防水層を施工することが求められており、既存の防水層を残したまま新たな防水層を重ねる工法は認められていない。
- 4.シート防水は、合成ゴム系や塩化ビニル樹脂系などの防水シートを接着剤や固定金具により下地に取り付ける工法で、シート相互の接合部の施工が防水性能を左右する。
解説
正解は4。シート防水は、加硫ゴム系や塩化ビニル樹脂系などの防水シートを接着剤で張り付け、又は固定金具により機械的に固定して防水層をつくる工法で、防水層が一層であるためシート相互の接合部や端部の処理が防水性能を左右する。1は誤り。アスファルト防水は、溶融したアスファルトとアスファルトルーフィングを交互に積層して防水層をつくる工法で、信頼性が高く歴史も長い。押えコンクリートで防水層を保護する保護防水と、防水層を露出させる露出防水がある。液状材料を塗り重ねて継目のない防水層をつくるのは塗膜防水(ウレタンゴム系、FRP系など)の説明である。2は誤り。シートを張り付けるのはシート防水であり、継目の処理が重要となる。3は誤り。防水改修には、既存防水層を撤去して新設する撤去工法のほか、既存防水層を残してその上に新たな防水層を施工するかぶせ工法があり、廃材が少なく工期も短いかぶせ工法が広く採用されている。この場合、既存防水層の状態の確認と下地処理が重要となる。露出防水では保護塗装(トップコート)の定期的な塗替えが防水層の延命に有効である。本試験では、三つの工法の仕組みを入れ替えた記述と、改修工法の選択が問われる。