【問151】管理業務主任者 練習問題|塗装仕上げの劣化現象
建物の構造と維持保全 問11/20難易度A(易しい)
問題文
マンションの外壁などの塗装仕上げに生じるチョーキング、ふくれ、はく離などの劣化現象に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.チョーキングとは、紫外線や風雨の作用で塗膜表面の樹脂が分解し、顔料が粉状になって表面に現れる現象で、手で触れると白い粉が付着し、塗替え時期の目安となる。
- 2.塗膜のふくれは、塗料を塗り重ねる回数が多すぎて塗膜が厚くなった場合にのみ生じる現象であり、下地に含まれる水分や施工時の乾燥不足がその原因となることはないとされる。
- 3.塗膜のはく離が生じた部分の塗替えでは、旧塗膜の除去や素地調整を省略して直接上塗り塗料を塗り重ねる方法が、新しい塗膜の付着性を確保する上で最も効果的である。
- 4.外壁塗装に用いる塗料は、一般にフッ素樹脂系よりもアクリル樹脂系の方が耐候性に優れているため、塗替えの周期を長くしたい場合にはアクリル樹脂系の塗料を選択する。
解説
正解は1。チョーキング(白亜化)は、紫外線・熱・風雨の作用により塗膜表面の樹脂が分解し、結合力を失った顔料が粉状になって表面に現れる現象で、手で触れると白い粉が付着する。塗膜の保護機能が低下している徴候であり、塗替え時期の目安とされる。2は誤り。ふくれは、下地の水分や塗膜間の付着不良、下地の乾燥不足などにより、塗膜の下に水分や気体が入り込んで生じる現象であり、塗り重ねの厚さだけが原因ではない。3は誤り。塗替えでは、高圧水洗による汚れの除去、劣化した旧塗膜の除去やケレン、ひび割れ・欠損の下地補修などの素地調整を行った上で、下塗り(シーラー等)・中塗り・上塗りを施すのが基本であり、素地調整を省略すると早期のはく離を招く。4は誤り。塗料の耐候性は、一般にアクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコン樹脂系、フッ素樹脂系の順に高くなり、フッ素樹脂系の方が塗替え周期を長くすることができる。本試験では、劣化現象の名称と原因の対応、塗替え工程における素地調整の重要性、塗料の種類と耐候性の関係が問われる。