【問150】管理業務主任者 練習問題|シーリング材の劣化と打替え
建物の構造と維持保全 問10/20難易度B(標準)
問題文
外壁の目地やサッシ回りに用いられるシーリング材の劣化とその改修に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.シーリング材は躯体のコンクリートと同程度の耐久性を有しているため、建物の存続期間中に劣化を理由として打替えを行う必要が生じることは通常なく、大規模修繕工事の対象にも含まれない。
- 2.温度変化などにより動きの大きい目地では、シーリング材を目地底を含む三面に接着させることによって、目地の動きに対する追従性を高めるのが原則的な施工方法とされている。
- 3.劣化したシーリング材の改修は、既存材を撤去して新たに充填する打替えが原則であり、既存材の上に重ねて充填する増し打ちは、劣化が軽微で目地に十分な深さがある場合等に限られる。
- 4.打替えに用いる新たなシーリング材は既存の材料と同一の種類のものに限られており、上塗り塗装の有無や被着体との相性を考慮して異なる種類の材料を選択することは認められていない。
解説
正解は3。シーリング材は、外壁のサッシ回りやタイル・PC板の目地などに充填して水密性・気密性を確保する弾性材料で、紫外線・熱・目地の動き(ムーブメント)により硬化、ひび割れ、破断、目地との界面の剥離、痩せなどの劣化を生じる。その改修は、既存材を撤去して新たに充填する打替えが原則であり、既存材を残してその上に充填する増し打ちは、既存材の劣化が軽微で目地に十分な深さが確保できる場合などに限られる。1は誤り。シーリング材の耐用年数は躯体より短く、大規模修繕工事の際に打替えを行うのが通例である。2は誤り。動きの大きいワーキングジョイントでは、目地底にバックアップ材やボンドブレーカーを用いて二面接着とし、目地の動きに追従できるようにするのが原則で、三面接着は動きの小さいノンワーキングジョイントに用いられる。4は誤り。新たな材料は、既存材との適合性、上塗り塗装の有無(シリコーン系は塗料が付着しにくい)、被着体との相性などを考慮して選択するものであり、同一種類に限られない。本試験では、打替えと増し打ちの使い分け、二面接着と三面接着の区別が問われる。