【問148】管理業務主任者 練習問題|エフロレッセンスとポップアウト
建物の構造と維持保全 問8/20難易度A(易しい)
問題文
鉄筋コンクリート造の建物の表面に現れるエフロレッセンスやポップアウトなどの劣化現象に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.エフロレッセンスとは、鉄筋の錆汁がひび割れを通って表面に流れ出し、赤褐色の筋となって付着する現象であり、これが見られる箇所では鉄筋の腐食が相当に進行していると判断される。
- 2.ポップアウトとは、コンクリートの打込み時に締固めが不十分で粗骨材が露出し、空隙の多い状態となった部分をいい、施工直後の検査で発見される初期の欠陥である。
- 3.エフロレッセンスは表面仕上げの施工不良によって生じる美観上の現象であって、水の浸入経路の存在とは関係がないため、清掃により除去すれば原因の調査を要しない。
- 4.エフロレッセンスとは、コンクリート中の水酸化カルシウム等が水に溶けて表面に移動し、空気中の二酸化炭素と反応して白色の結晶として析出する現象で、白華とも呼ばれる。
解説
正解は4。エフロレッセンス(白華)は、コンクリート中の水酸化カルシウムなどの成分が浸入した水に溶け、ひび割れや打継ぎ部などを通って表面に移動した後、空気中の二酸化炭素と反応して炭酸カルシウム等の白色の結晶として析出する現象である。それ自体が直ちに構造耐力を損なうものではないが、内部に水の浸入経路があることを示すため、発生箇所のひび割れや漏水の有無を調査する必要がある。1は誤り。錆汁による赤褐色の汚れは鉄筋腐食の徴候であるが、エフロレッセンスは白色の析出物であり、両者は区別される。2は誤り。締固め不足により粗骨材が露出して空隙の多くなった部分はジャンカ(豆板)である。ポップアウトは、コンクリート内部の吸水率の高い骨材などが凍結融解や反応によって膨張し、表面のコンクリートを円錐状に押し出して剥離させる現象をいう。3は誤り。白華は水の移動があって初めて生じるものであり、水の浸入経路の調査と補修が必要である。本試験では、エフロレッセンス・ポップアウト・ジャンカ・コールドジョイントなどの用語の定義を入れ替えた誤りを見抜けるかが問われる。