【問113】管理業務主任者 練習問題|駐車場保証金の受領に係る仕訳とその性質
管理組合の会計と仕訳 問13/20難易度B(標準)
問題文
甲マンション管理組合は、区分所有者Gとの間で新たに駐車場使用契約を締結し、令和8年3月中に、契約終了時にGへ返還することとされている駐車場保証金30,000円と、同年3月分の駐車場使用料10,000円の合計40,000円をGから受領した。この受領に関する3月の仕訳として最も適切なものはどれか。
- 1.(借方)現金預金 40,000 /(貸方)駐車場使用料収入 40,000
- 2.(借方)現金預金 40,000 /(貸方)前受金 30,000 駐車場使用料収入 10,000 とし、契約終了時に前受金を駐車場使用料収入へ振り替える
- 3.(借方)現金預金 40,000 /(貸方)駐車場使用料収入 30,000 預り金 10,000
- 4.(借方)現金預金 40,000 /(貸方)預り金 30,000 駐車場使用料収入 10,000
解説
正解は4。駐車場保証金は、契約終了時にGへ返還すべき金銭であり、管理組合の収入とはならず、返還義務を表す預り金(負債)として貸方に計上する。一方、3月分の駐車場使用料10,000円は3月に発生した収入であるから駐車場使用料収入に計上する。したがって借方に現金預金40,000円、貸方に預り金30,000円と駐車場使用料収入10,000円を記入する。預り金は貸借対照表の負債の部に表示され、契約終了時に返還したときは(借方)預り金 30,000 /(貸方)現金預金 30,000 と処理し、収支報告書には影響しない。鍵の預り金など、後日返還する金銭も同様である。1は誤り。返還すべき保証金を収入とすると、当期の収入と正味財産が過大になる。2は誤り。前受金は後に収入へ振り替わる金銭に用いる科目であり、返還する保証金は収入に振り替えられることがないので預り金とすべきである。3は誤り。保証金と使用料の金額と科目が取り違えられている。本試験では、預り金は「いずれ返す金銭」、前受金は「いずれ収入になる金銭」という性質の違いで判断する。