【問108】管理業務主任者 練習問題|前期に前納された管理費を収入に振り替える仕訳
管理組合の会計と仕訳 問8/20難易度B(標準)
問題文
甲マンション管理組合(会計年度は4月1日から翌年3月31日まで)では、令和8年3月中に区分所有者Bから同年4月分の管理費20,000円が前納され、3月末の貸借対照表に前受金20,000円が計上されている。4月分の管理費の総額は300,000円であり、Bの前納分を除く280,000円は4月中に入金された。4月の仕訳として最も適切なものはどれか。
- 1.(借方)現金預金 280,000 /(貸方)管理費収入 280,000
- 2.(借方)現金預金 280,000 前受金 20,000 /(貸方)管理費収入 300,000
- 3.(借方)現金預金 280,000 未収金 20,000 /(貸方)管理費収入 300,000 とし、Bの前受金20,000円は期末まで負債として残す
- 4.(借方)現金預金 300,000 /(貸方)管理費収入 280,000 前受金 20,000
解説
正解は2。4月分の管理費300,000円は4月に発生した収入であるから、4月に全額を管理費収入として計上する。このうちBの20,000円は3月に前受金(負債)として受け取り済みであり、4月にその負債が消滅して収入に変わるので、前受金20,000円を借方に記入して取り崩す。残りの280,000円は4月に入金されているので現金預金の増加として借方に記入する。前期の3月には(借方)現金預金 20,000 /(貸方)前受金 20,000 と処理されているため、4月の仕訳とあわせて見ると、Bの分は現金の入金が3月、収入の計上が4月と、時期がずれて計上されることになる。1は誤り。前受金の取り崩しを行わないと4月の収入が過少となり、負債である前受金が残り続ける。3は誤り。Bの分はすでに受領済みであるから未収金は発生せず、前受金を負債として残す理由もない。4は誤り。4月の現金預金の増加は実際の入金額である280,000円であり、前受金は減少するのであるから借方に記入する。本試験では、前受金を受け取った月に負債として計上し、対応する月が到来したときに収入へ振り替えるという二段階の処理が、期をまたぐ設定で問われることが多い。