【問106】管理業務主任者 練習問題|翌月分管理費の前納を受けた月の仕訳
管理組合の会計と仕訳 問6/20難易度B(標準)
問題文
甲マンション管理組合において、令和8年3月中に、同年3月分の管理費300,000円の全額が入金されたほか、区分所有者Bから同年4月分の管理費20,000円が3月中に前納された。管理組合の会計は発生主義によるものとして、3月の仕訳として最も適切なものはどれか。
- 1.(借方)現金預金 320,000 /(貸方)管理費収入 300,000 前受金 20,000
- 2.(借方)現金預金 320,000 /(貸方)管理費収入 320,000
- 3.(借方)現金預金 320,000 /(貸方)管理費収入 300,000 未収金 20,000
- 4.(借方)現金預金 320,000 /(貸方)管理費収入 300,000 預り金 20,000 とし、4月に預り金を管理費収入へ振り替える
解説
正解は1。3月分の管理費300,000円は3月に発生した収入であるから管理費収入に計上する。一方、Bから受け取った4月分の管理費20,000円は、3月時点ではまだ発生していない翌月分の収入を先に受け取ったものであり、翌月に収入となるまでの間は前受金(負債)として貸方に計上する。したがって現金預金の増加320,000円を借方に、管理費収入300,000円と前受金20,000円を貸方に記入する。翌月には(借方)前受金 20,000 /(貸方)管理費収入 20,000 の仕訳で収入に振り替える。2は誤り。4月分まで3月の収入とすると当期の収入が過大になる。3は誤り。未収金は発生済みで未入金の場合に借方に立てる資産の科目であり、先に受け取った金銭を貸方の未収金とするのは誤りである。4は誤り。預り金は駐車場保証金など後日返還すべき金銭に用いる科目であり、翌月に収入へ振り替えられる前納管理費には前受金を用いる。本試験では、前受金は「受け取ったがまだ収入ではないもの」、預り金は「いずれ返還するもの」という性質の違いで見分ける。