【問105】管理業務主任者 練習問題|管理費の一部が未入金となった月末の仕訳
管理組合の会計と仕訳 問5/20難易度B(標準)
問題文
甲マンション管理組合において、令和8年3月分の管理費800,000円のうち、同年3月中に720,000円が入金され、残りの80,000円は区分所有者Aの滞納により3月末時点で未入金であった。管理組合の会計は発生主義によるものとして、3月末における仕訳として最も適切なものはどれか。
- 1.(借方)現金預金 720,000 /(貸方)管理費収入 720,000 とし、未入金の80,000円は入金された月に管理費収入として計上する
- 2.(借方)現金預金 720,000 前受金 80,000 /(貸方)管理費収入 800,000
- 3.(借方)現金預金 720,000 未収金 80,000 /(貸方)管理費収入 800,000
- 4.(借方)現金預金 800,000 /(貸方)管理費収入 720,000 未収金 80,000
解説
正解は3。発生主義のもとでは、3月分の管理費800,000円は入金の有無にかかわらず3月の管理費収入として全額計上する。入金済みの720,000円は現金預金の増加として、未入金の80,000円は将来入金を受ける権利である未収金(資産)の増加として、いずれも借方に記入し、貸方に管理費収入800,000円を計上する。未収金は3月末の貸借対照表の資産の部に表示され、翌月以降に入金されたときに(借方)現金預金 /(貸方)未収金 の仕訳で消し込まれる。1は誤り。入金額のみを収入とし、未入金分を入金時に計上するのは現金主義の処理であり、当期の収入が過少になる。2は誤り。前受金は翌月分以降の管理費を先に受け取った場合に用いる負債の科目であり、未入金分を前受金とするのは科目の取り違えである。4は誤り。現金預金の増加は実際の入金額である720,000円にとどまり、また未収金は資産の増加であるから借方に記入すべきものである。本試験では、未収金(資産・借方)と前受金(負債・貸方)の区別が最頻出であり、金額の内訳とともに借方・貸方のどちらに立つかを確認する習慣をつけたい。