【問103】管理業務主任者 練習問題|仕訳の基本ルール(借方と貸方)
管理組合の会計と仕訳 問3/20難易度A(易しい)
問題文
管理組合の会計における仕訳の基本(借方・貸方の記入ルールと、資産・負債・正味財産・収入・支出の増減の関係)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.資産の増加と支出の発生は借方に、負債の増加と収入の発生は貸方に記入し、一つの取引の仕訳では借方の金額の合計と貸方の金額の合計が常に一致する。
- 2.資産の増加は貸方に、負債の増加は借方に記入するのが原則であるから、管理費の入金があった場合には現金預金を貸方に、管理費収入を借方に記入することになる。
- 3.収入の発生は借方に、支出の発生は貸方に記入するのが原則であるから、管理委託費を支払った場合には管理委託費を貸方に、現金預金を借方に記入することになる。
- 4.仕訳では借方と貸方の金額の合計を一致させる必要はなく、未収金や前受金のように現金の動きを伴わない項目については、借方または貸方の一方のみに記入すれば足りる。
解説
正解は1。複式簿記では、一つの取引を借方(左側)と貸方(右側)に分けて記入し、借方の合計額と貸方の合計額は常に一致する(貸借平均の原理)。管理組合会計では、資産の増加・負債の減少・支出の発生は借方に、資産の減少・負債の増加・収入の発生は貸方に記入する。正味財産(繰越収支差額)は、収入が支出を上回れば増加し、その増加は貸方側に表れる。例えば管理費500,000円が入金されれば、資産である現金預金の増加を借方に、管理費収入の発生を貸方に記入し、両者の金額は一致する。2は誤り。資産の増加は借方、負債の増加は貸方であり、入金時には現金預金が借方となる。3は誤り。収入の発生は貸方、支出の発生は借方であるから、管理委託費の支払は管理委託費を借方に、現金預金を貸方に記入する。4は誤り。未収金や前受金も相手科目とともに借方・貸方の両方に記入され、貸借の合計は一致する。本試験の仕訳問題を解く前提として、「資産と支出は借方で増え、負債と収入は貸方で増える」というルールを確実に押さえておきたい。