【問73】管理業務主任者 練習問題|有害行為の中止要求
管理委託契約と標準管理委託契約書 問8/15難易度B(標準)
問題文
甲マンションの区分所有者Aが共用部分の廊下に私物を長期間放置し、避難の支障となっている場合における管理業者Bの対応に関する次の記述のうち、標準管理委託契約書によれば最も適切なものはどれか。
- 1.管理業者Bは、Aに対して直接の中止要求をすることは認められておらず、管理組合の理事会決議を経なければ一切の働きかけができない。
- 2.管理業者Bは、Aの行為について中止を求めるとともに、Aが応じない場合には自ら訴訟を提起してAの専有部分の使用禁止を請求しなければならない。
- 3.管理業者Bは、Aに対し当該行為の中止を求めることができ、Aがこれに従わないときは、その事実を管理組合に報告しなければならない。
- 4.管理業者Bは、Aの行為が有害行為に該当するか否かにかかわらずこれを是正する法的義務を負い、是正しない限り管理委託契約は当然に終了する。
解説
正解は3。標準管理委託契約書上、管理業者は、区分所有者等が法令、規約若しくは使用細則又はこれらに基づく管理組合の指示に違反したときは、その是正等のため必要な勧告等を行うことができ、これに従わないときはその事実を管理組合に報告するものとされる。1は誤り。管理業者は理事会決議を経ずに中止を求めることができる。2は誤り。訴訟の提起や使用禁止請求のような法的措置は管理組合が集会の決議等を経て行う事項であり、管理業者が自ら行う義務を負うものではない。4は誤り。管理業者の権限は中止要求と管理組合への報告にとどまり、契約が当然に終了するものではない。管理業者の権限が事実上の働きかけと報告にとどまる点が問われる。