【問49】管理業務主任者 練習問題|専有部分の貸与
マンション標準管理規約 問9/25難易度B(標準)
問題文
甲マンションの区分所有者Aが、自己の専有部分を第三者Dに賃貸する場合の手続に関する次の記述のうち、マンション標準管理規約の規定によれば、最も適切なものはどれか。
- 1.Aが専有部分をDに賃貸する場合、Dは区分所有者ではなく単なる占有者にすぎないから、建物や敷地の使用方法について規約及び使用細則を遵守する義務を負うことはない。
- 2.Aは、Dとの賃貸借契約において規約及び使用細則を遵守する旨の条項を定めるとともに、その旨を誓約する書面を管理組合に提出させる等の措置を講じる必要がある。
- 3.専有部分の貸与は区分所有者の私的な財産処分にすぎないため、Aは管理組合に対し、Dに賃貸する事実を届け出る義務も、規約遵守を誓約させる義務も負わないものとされている。
- 4.Aが専有部分をDに賃貸した場合、Aは区分所有者としての地位を一時的に失い、Dが区分所有者としての権利義務を包括的に承継する。
解説
正解は2。標準管理規約では、区分所有者が専有部分を第三者に貸与する場合、賃貸借契約等において規約及び使用細則に定める事項をその第三者にも遵守させることとし、区分所有者に対し、契約書に規約及び使用細則を遵守する旨の条項を定めさせるとともに、その旨を誓約する書面を管理組合に提出させる措置を求めている。1は誤り。占有者であるDも、建物や敷地、共用部分等の使用方法については、区分所有者が規約等に基づいて負うのと同一の義務を負う。3は誤り。専有部分の貸与自体は私的な処分であるが、貸与に伴い規約遵守を確保するための措置を講じる義務をAは負う。4は誤り。賃貸によりAが区分所有者としての地位を失うことはなく、Dが区分所有者の権利義務を包括承継することもない。賃借人にも規約等の効力を及ぼす仕組みは、共同生活のルールを実効化するための重要な論点である。