【問108】ITパスポート 練習問題|監査証拠と監査調書の取扱い
サービスマネジメントとシステム監査 問12/14難易度C(難しい)
問題文
システム監査で収集する監査証拠と、監査人が作成する監査調書の取扱いとして、適切なものはどれか。
- 1.監査調書は監査の実施記録であり、監査意見の根拠とした監査証拠と対応づけて作成し保存する。
- 2.監査証拠は監査人の印象や推測を書き留めたもので、客観的な資料による裏付けは求められない。
- 3.監査調書は報告書を提出した時点で役目を終えるため、提出後は速やかに廃棄する必要がある。
- 4.監査証拠は被監査部門が作成した資料に限られ、監査人自身の観察や実測の結果は含められない。
解説
正解は1。監査調書は、実施した監査手続とその結果、入手した監査証拠、監査人が下した判断の過程を記録した文書である。監査報告書に書かれた意見や指摘の根拠を後から誰でもたどれるように、どの証拠に基づく判断かが分かる形で作成し、一定期間保存する。2は誤り。監査証拠は監査意見を裏付ける客観的な資料や事実であり、印象や推測は証拠にならない。証拠には、結論を支えるだけの量があること(十分性)と、内容が確かで結論に結び付くこと(適切性)が求められる。3は誤り。監査調書は、指摘事項への対応状況を確かめる際や次回以降の監査の基礎資料として使うため、報告後すぐに廃棄するものではない。4は誤り。被監査部門から入手した文書やログに加え、監査人自身による観察、実査、質問への回答なども監査証拠になる。証拠は結論の裏付け、調書は監査の過程の記録という役割の違いを押さえておきたい。