【問99】ITパスポート 練習問題|インシデント管理と問題管理の違い
サービスマネジメントとシステム監査 問3/14難易度B(標準)
問題文
利用者から業務システムが操作できないと連絡を受けた運用チームの活動について、インシデント管理と問題管理の役割分担として適切なものはどれか。
- 1.インシデント管理では根本原因が判明するまで復旧作業を始めず、原因の特定を最優先で進める。
- 2.問題管理では、申告された事象を暫定的な手段で回避し、利用者の業務を早期に再開させる。
- 3.インシデント管理では業務の早期復旧を優先し、問題管理では再発防止のため根本原因を究明する。
- 4.インシデント管理と問題管理はどちらも記録の作成だけを担い、復旧も原因調査も担当しない。
解説
正解は3。インシデント管理は、サービスの中断や品質低下といったインシデントに対し、合意したサービスレベルへできるだけ早く回復させることを目的とする。原因が分からなくても、再起動や代替手段への切替えといった暫定的な回避策(ワークアラウンド)を使って業務を再開させることが優先される。一方、問題管理はインシデントの背後にある根本原因を突き止めて恒久的な対策を講じ、同じ事象が再び起きないようにすることを目的とする。1は誤り。原因究明を待って復旧を止めるのはインシデント管理の考え方に反する。2は誤り。暫定的な回避による早期復旧はインシデント管理の役割である。4は誤り。両者は記録だけを担うのではなく、早期復旧と再発防止という異なる目的をもつ活動である。急いで直すのがインシデント管理、二度と起こさないようにするのが問題管理という対比で押さえておきたい。