【問60】ITパスポート 練習問題|システム基盤の調達方針
システム戦略とシステム企画 問10/20難易度B(標準)
問題文
D社は新規事業向けの情報システムを構築する。利用者数の見通しが立たず開始後の需要変動が大きいと予想される一方で、初期投資は抑えて短期間で稼働させたい。この場合のシステム基盤の調達方針として最も適切なものはどれか。
- 1.最大需要を見込んだ構成のサーバを自社で購入し、社内に設置する。
- 2.処理能力が固定された専用機を、長期のリース契約で調達する。
- 3.自社のデータセンタに機器を置き、増設は年度予算の範囲で行う。
- 4.従量課金のクラウドサービスを利用し、資源量を随時変更する。
解説
正解は4。クラウドサービスは事業者の設備をネットワーク経由で借りる形態であり、使った分だけ支払う従量課金と、必要に応じて処理能力や記憶容量を増減できる柔軟さが特徴である。需要が読めず立ち上げを急ぐ本問のような場面では、機器の購入や設置が不要で初期投資を抑えられ、短期間で利用を開始できる点が要件に合う。1は誤り。最大需要を見込んで機器を買うと、需要が伸びなかった場合に多額の設備が遊休となり、初期投資を抑えたいという要件にも反する。2は誤り。処理能力が固定された機器を長期契約で持つと、需要の増減に合わせた調整ができない。3は誤り。年度予算に合わせた増設では、予測できない需要の急増に対応するまでに時間がかかる。一方で、既存の設備を活用できる場合や、独自の要件が強く長期にわたり安定して稼働させる場合はオンプレミスが適する。ITパスポートでは、要件から両者を使い分ける視点が問われる。