【問56】情報・サイバーセキュリティ管理士 練習問題|退職者による情報の持ち出し
脅威と脆弱性 問6/25難易度B(標準)
問題文
退職予定者による営業秘密の持ち出しを防ぐための対策として、最も適切なものはどれか。
- 1.退職の申出を受けた時点でアクセス権を見直し不要な権限を速やかに削除する
- 2.退職日の当日にまとめて全ての利用者アカウントの棚卸しを実施する
- 3.退職者の私物端末に業務データを移して自宅で引継ぎ資料を作成させる
- 4.秘密保持契約は在職中のみ有効とし退職後は対象外とする運用にする
解説
正解は1。退職に伴う情報漏えいは、退職を申し出てから最終出社日までの期間に多く発生する。したがって、申出を受けた時点で担当業務とアクセス権を見直し、不要となった権限を速やかに削除し、あわせて秘密保持誓約書の再取得と貸与物の返却手続を進めることが有効である。持ち出された情報が不正競争防止法上の営業秘密に当たる場合、同法2条6項の秘密管理性を満たす管理が救済の前提となる点でも、権限管理の記録は重要である。2は誤り。退職日にまとめて処理する運用では、申出から退職日までの期間の持ち出しを防げない。3は誤り。私物端末への業務データの複製は、それ自体が管理外への持ち出しであり不適切である。4は誤り。秘密保持義務は退職後も継続させる契約とすべきである。本試験では、退職時の権限管理の時期が問われる。