【問190】賃貸不動産経営管理士 練習問題|賃貸不動産経営管理士に期待される機能
賃貸管理の意義と管理士の役割 問5/15難易度A(易しい)
問題文
賃貸不動産経営管理士に期待されている機能に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.賃貸不動産経営管理士は貸主から報酬を受ける立場にあるため、借主の利益に配慮することは職務の範囲外であるとされている。
- 2.賃貸不動産経営管理士は、委託者である貸主の利益だけでなく借主の居住の安定にも配慮し、専門的な知識にもとづいて公正に業務を行うことが期待される。
- 3.賃貸不動産経営管理士に期待される機能は建物の物理的な維持保全に限定されており、賃貸経営の収支や空室対策について助言を行うことは想定されていない。
- 4.賃貸不動産経営管理士は宅地建物取引士と同一の資格であり、賃貸借契約の媒介における重要事項の説明を行わせるために設けられたものである。
解説
正解は2。賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅の管理に関する幅広い知識をもつ専門家として位置づけられ、賃貸住宅管理業法にもとづき営業所または事務所ごとに置かれる業務管理者となりうる資格である。管理業者は貸主から委託を受ける立場にあるが、同法が入居者の居住の安定の確保を目的として掲げていることからも明らかなように、管理士には貸主の利益のみを図るのではなく、借主の立場にも配慮した公正な業務の遂行が求められる。賃貸不動産経営管理士の倫理憲章が公正と中立性の保持を掲げているのも同じ趣旨である。1は誤り。報酬の出所によって配慮すべき相手が決まるものではなく、借主への誠実な対応は職務に含まれる。3は誤り。管理士には建物の維持保全にとどまらず、空室対策、収支計画、賃貸経営に関する一般的な助言、住宅確保要配慮者の受入れといった住宅セーフティネットの担い手としての役割など、賃貸経営全体を支える機能が期待されている。4は誤り。宅地建物取引士とは別個の資格であり、宅地建物取引業法上の重要事項の説明は宅地建物取引士が行う。両資格の役割の違いを整理しておきたい。