【問188】賃貸不動産経営管理士 練習問題|住宅ストックの現状と賃貸住宅の位置づけ
賃貸管理の意義と管理士の役割 問3/15難易度B(標準)
問題文
我が国の住宅ストックの現状と、そのなかでの賃貸住宅の位置づけに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.総住宅数はすでに総世帯数を上回っており、住宅政策の基調も量の確保から住宅の質や居住環境の向上へと移ってきている。
- 2.借家のうち最も戸数が多いのは地方公共団体が供給する公営住宅であり、民営の借家は借家全体のごく一部を占めるにすぎない。
- 3.民営借家の所有者は法人がそのほとんどを占めており、個人が賃貸住宅を所有して経営している例は極めて少ないものとされている。
- 4.住生活基本法は新たに供給する住宅の戸数を増やすことのみを目標として掲げており、既存の住宅ストックを有効に活用することは政策上の課題とされていない。
解説
正解は1。我が国では総住宅数が総世帯数を上回る状態が続いており、住宅は量的にはすでに充足している。このため住宅政策は、戦後長く続いた戸数の確保を中心とする段階から、住生活基本法にもとづく住生活基本計画のもとで、住宅の質の向上、良好な居住環境の形成、既存ストックの活用と流通の促進を図る段階へと軸足を移した。賃貸住宅の管理業務が重要性を増しているのも、新築供給ではなく既存ストックをいかに使い続けるかが課題となっているためである。2は誤り。借家のなかで圧倒的多数を占めるのは民営借家であり、公営の借家はその一部にとどまる。3は誤り。民営借家は個人が所有し経営しているものが多く、家主の高齢化や相続が管理の外部委託の進む背景となっている。4は誤り。住生活基本法は現在および将来における国民の住生活の基盤となる良質な住宅の供給や良好な居住環境の形成などを基本理念としており、既存住宅の活用と流通は住生活基本計画の重要な柱である。量から質への転換という流れを押さえておきたい。