【問187】賃貸不動産経営管理士 練習問題|人口減少と世帯構成の変化がもたらす影響
賃貸管理の意義と管理士の役割 問2/15難易度B(標準)
問題文
人口や世帯構成の変化が賃貸住宅の市場と管理に及ぼす影響に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.我が国の総人口はすでに減少局面に入っており、これと同じ時期から世帯数もまた一貫して減少を続けているため、賃貸住宅の需要は総量として急速に失われている。
- 2.空き家を種類別にみると売却用の住宅が最も多くの割合を占めており、賃貸用の住宅の空き家は一部の地域にみられる例外的な現象にとどまっている。
- 3.高齢者のみで構成される世帯は今後減少していく見込みであるため、賃貸住宅の管理において高齢の入居者への対応をあらかじめ想定しておく必要性は乏しい。
- 4.世帯数の減少は人口の減少より遅れて生じると見込まれており、単身世帯の増加による世帯の小規模化が賃貸住宅の需要の中身を変えつつある。
解説
正解は4。住宅の需要は人の数ではなく世帯の数に対応する。我が国の総人口はすでに減少に転じているが、単身世帯や高齢者のみの世帯が増えて一世帯当たりの人員が小さくなるため、世帯数の減少は人口の減少より遅れて始まると見込まれている。その結果、当面は需要の総量が急激に失われるわけではない一方、単身者向けの小規模な住戸への需要が相対的に高まるなど、需要の中身が変化する。管理の現場では、単身高齢者の受入れや見守り、残置物の処理、外国人入居者への対応といった課題が増すことになる。1は誤り。世帯の小規模化により、人口が減少に転じた後も世帯数は増加を続けてきており、両者が同時期から一貫して減少しているわけではない。2は誤り。住宅・土地統計調査において空き家を種類別にみると、賃貸用の住宅が最も多くを占めており、空室対策は賃貸管理の中心的な課題である。3は誤り。高齢者のみの世帯は増加傾向にあり、高齢入居者への対応は管理業務において避けて通れない。人口と世帯数の動きがずれる点が繰り返し問われる。