【問184】賃貸不動産経営管理士 練習問題|デューデリジェンスの内容と手順
賃貸業への支援業務(税・保険・証券化) 問14/15難易度B(標準)
問題文
不動産の取得に先立って行われるデューデリジェンスの内容および手順に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.デューデリジェンスは、対象不動産について物理的・法的・経済的な側面から調査を行い、投資の判断に必要なリスクを把握する手続である。
- 2.デューデリジェンスは不動産を取得した後にその管理の方針を定めるために行われる手続であり、取得前の段階で実施されることはない。
- 3.デューデリジェンスにおいて調査の対象となるのは建物の物理的な状態に限られており、権利関係や既存の賃貸借契約の内容についての調査は含まれない。
- 4.エンジニアリング・レポートは、対象不動産の周辺市場における賃料の水準や需給の動向を分析した経済的側面の報告書である。
解説
正解は1。デューデリジェンスは、投資の対象となる不動産について、その適正な価値とリスクを見極めるために取得に先立って行われる詳細な調査をいう。調査は、建物の劣化の状況や修繕の要否、耐震性能などの物理的な側面、権利関係や境界、賃貸借契約の内容、法令への適合性などの法的な側面、賃料水準や収支の見通しなどの経済的な側面の三つの面から行われる。2は誤り。デューデリジェンスは取得の可否や取得価格の判断に用いられるものであるから、取得前に実施されることに意味がある。3は誤り。権利関係や既存の賃貸借契約の内容は取得後の収益に直結するため、法的な側面の調査は欠かせない。4は誤り。エンジニアリング・レポートは建物の状況の調査、修繕更新費用の見積り、環境や地震のリスクの評価などをまとめた物理的な側面の報告書であり、市場の分析を内容とするものではない。三つの側面の区別と成果物の位置づけを確認しておきたい。