【問181】賃貸不動産経営管理士 練習問題|再調達価額と保険金額の設定
賃貸業への支援業務(税・保険・証券化) 問11/15難易度C(難しい)
問題文
損害保険契約における保険金額の設定と再調達価額の考え方に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.保険の目的の価額を大きく上回る保険金額を設定しておけば、火災が発生した場合に、実際に生じた損害の額を超える保険金を受け取ることができる。
- 2.再調達価額とは、建物の建築の時からの経過年数に応じた価値の減少分を差し引いた金額をいい、時価額よりも低い金額となる。
- 3.保険金額が保険の目的の価額を下回っている場合であっても、生じた損害の額の全額が保険金として支払われることに変わりはない。
- 4.再調達価額を基準として保険金額を定めておくと、建物が全焼した場合に同等の建物を再築するために必要な額の保険金を受けられる。
解説
正解は4。再調達価額とは、保険の目的と同等のものを新たに建築または購入するために必要な金額をいう。これを基準として保険金額を設定しておけば、建物が滅失した場合に建て替えに必要な資金を保険金によって賄うことができる。1は誤り。損害保険は生じた損害をてん補するものであり、被保険者が損害を超える利得を得ることは認められない。保険金額を保険の目的の価額より高く設定しても、支払われる保険金は損害の額を限度とし、超過する部分については保険料が無駄になるにすぎない。2は誤り。経過年数に応じた価値の減少を考慮した金額は時価額であり、再調達価額はその減価を行わない金額であるから、通常は時価額より高い。3は誤り。保険金額が保険の目的の価額に満たない一部保険では、契約の内容により、保険金額と保険価額との割合に応じて保険金が削減されることがある。いずれの価額を基準とするかで被災後に建て替えができるかが変わる。