【問154】賃貸不動産経営管理士 練習問題|鍵の管理と防犯上の措置
建物の維持保全と設備 問24/25難易度B(標準)
問題文
管理業者が管理する賃貸住宅において、借主の入替えに際して行う鍵の取扱いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.借主が入れ替わる際の鍵の交換は費用を要するため、前の借主からすべての鍵の返還を受ければ足りる。
- 2.管理業者が保管する合鍵は、緊急の事態に備えるという理由があれば、借主に無断で室内へ立ち入る目的に用いてよい。
- 3.借主の入替えの際には、防犯上、シリンダーを交換して従前の鍵では解錠できない状態にするのが原則である。
- 4.ディスクシリンダー錠は不正な解錠に強い構造をもつため、防犯性の高い錠として現在も推奨されている。
解説
正解は3。退去した借主が合鍵を保持している可能性を排除できない以上、鍵の本数を数えて返還を受けるだけでは足りず、借主の入替えの際にはシリンダーそのものを交換し、従前の鍵では解錠できない状態にすることが原則である。したがって1は誤りである。交換の費用は、新たな借主が安全に居住できる状態を整えるためのものとして、原則として貸主が負担すべきものと考えられている。2は誤り。借主が使用する住戸には借主の使用収益権が及ぶため、火災や漏水など生命、身体または財産に対する急迫の危険がある場合を除き、無断で立ち入ることは許されない。管理業者が保管する合鍵は、施錠できる場所に保管し、持出しと返却を記録するなど厳格に管理する必要がある。4は誤り。ディスクシリンダー錠は不正な解錠に対する強度が低いとされ、防犯性の高いシリンダーへの交換が求められている。鍵は入居者の安全に直結するため、管理業者の善管注意義務の内容としても問われる。