【問153】賃貸不動産経営管理士 練習問題|屋外と共用部分の日常管理
建物の維持保全と設備 問23/25難易度A(易しい)
問題文
賃貸住宅の屋外部分および共用部分の日常的な管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.共用廊下に私物が置かれている場合には、避難の支障となるため入居者に撤去を求めるべきである。
- 2.ごみ集積所の管理はもっぱら自治体が行うものであり、貸主や管理業者が関与する余地は全くない。
- 3.隣地から境界線を越えて伸びてきた竹木の根については、常に隣地の所有者に切除させなければならない。
- 4.植栽への薬剤の散布は入居者の生活に影響しないため、事前の周知をせずに実施して差し支えない。
解説
正解は1。共用の廊下や階段は避難の経路であり、私物の放置は避難の妨げとなるほか、火災時の延焼や転倒事故の原因ともなる。管理業者は、掲示や個別の連絡により速やかな撤去を求め、改善されない場合には貸主と協議して対応することになる。2は誤り。ごみ集積所については、自治体の収集ルールに従うほか、清掃や消毒、鳥獣による散乱の防止、分別方法の周知など、貸主および管理業者が日常的に関与すべき部分が大きく、その管理状態は物件の印象や入居者の満足度に直結する。3は誤り。民法上、隣地の竹木の根が境界線を越えるときは自らこれを切り取ることができる。枝については原則として竹木の所有者に切除させることになるが、催告をしても相当の期間内に切除しないときなど一定の場合には自ら切り取ることが認められている。4は誤り。薬剤の散布は臭気や洗濯物への影響があるため、実施の日時を事前に入居者へ周知する必要がある。日常管理の巧拙は空室率にも影響するため、実務上の判断がそのまま問われやすい。