【問143】賃貸不動産経営管理士 練習問題|電気設備の引込みと容量
建物の維持保全と設備 問13/25難易度B(標準)
問題文
借主Cから住戸内で使用できる電気の容量を増やしたいとの相談を受けた管理業者Dの対応に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.単相2線式であっても100ボルトと200ボルトの双方を使用できるため、配線の方式を確認する必要はない。
- 2.住戸の契約容量を増やすには、建物への引込み幹線や分電盤の容量に余裕があるかを確認する必要がある。
- 3.単相3線式では中性線が欠相しても、接続された機器に異常な電圧が加わることはないとされている。
- 4.建物全体の契約電力が50キロワット以上となる場合であっても、受変電設備を設けずに低圧で受電できる。
解説
正解は2。住戸で使用できる電気の容量は、住戸内の分電盤だけでなく、建物への引込み線や幹線、各住戸への分岐の容量によって制約される。個々の住戸の容量を増やした結果、建物全体の容量を超えることもあるため、Dは電気工事店や電力会社に確認したうえで、幹線改修の要否と費用負担について貸主と協議する必要がある。1は誤り。単相2線式は100ボルトのみを使用でき、200ボルトの機器を使うには単相3線式への変更が必要となる。3は誤り。単相3線式で中性線が欠相すると、負荷の偏りに応じて片側に過大な電圧が加わり、機器の損傷や火災の原因となるおそれがあるため、中性線欠相保護機能を備えた漏電遮断器が用いられる。4は誤り。契約電力が50キロワット以上になると高圧受電となり、受変電設備すなわちキュービクル式の高圧受電設備を設けて降圧する必要がある。容量の変更は工事と費用負担を伴うため、貸主の承諾を得ずに回答しないことが実務上重要となる。