【問140】賃貸不動産経営管理士 練習問題|排水トラップの封水切れ
建物の維持保全と設備 問10/25難易度C(難しい)
問題文
排水設備に設けられるトラップの封水と、その封水が失われる現象に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.長期間使用されない住戸では、封水が蒸発して排水管内の臭気が室内へ侵入することがある。
- 2.一つの排水系統に二つのトラップを直列に設けると、封水が二重になり排水がより円滑になる。
- 3.トラップの封水は下水道からの逆流を防ぐためのものであり、臭気や害虫の侵入とは関係がない。
- 4.自己サイホン作用とは、他の器具からの排水により管内が負圧となって封水が吸い出される現象をいう。
解説
正解は1。トラップは器具の排水路の一部に水を滞留させ、この封水によって排水管内の臭気、衛生害虫、汚染された空気が室内へ侵入することを防ぐ装置である。封水が失われることを破封といい、その原因には、当該器具自身の排水が満流となって封水まで吸い出される自己サイホン作用、他の器具の排水により立て管内が負圧となって封水が吸い出される誘導サイホン作用、管内が正圧となって封水が器具側へ押し出されるはね出し作用のほか、長期不在等による蒸発や、毛髪や糸くずを伝って封水が流出する毛細管現象がある。2は誤り。一つの排水経路に二つのトラップを設ける二重トラップは、トラップ間の空気が密閉されて排水の流れを妨げるため禁止されている。3は誤り。封水の主たる目的は臭気や害虫の侵入の防止にある。4は誤り。他の器具の排水を原因とするのは誘導サイホン作用であり、自己サイホン作用とは区別される。破封の原因は名称と現象の対応が入れ替えて問われやすい論点である。