【問137】賃貸不動産経営管理士 練習問題|外壁の劣化事象と調査方法
建物の維持保全と設備 問7/25難易度B(標準)
問題文
外壁に生じる劣化の事象とその調査の方法に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.白華現象は塗膜の表面が粉状になる劣化であり、外壁に水分が浸入していないことを示す事象とされる。
- 2.タイル張り外壁の浮きは、打診棒等で叩いたときの打撃音の違いによって把握することができる。
- 3.外壁のひび割れは幅の大小を問わず、いずれも構造耐力に直結する重大な欠陥として扱われる。
- 4.建築基準法に基づく特定建築物の定期調査では、外壁について目視のみを行えば足りるとされている。
解説
正解は2。タイルやモルタルの外壁では、下地との接着が失われて浮きが生じ、進行すると剥落して重大な事故につながる。浮きの有無は、打診棒やテストハンマーで表面を打撃し、健全な部分と異なる濁った音がするかどうかで判別する。これが打診調査であり、目視だけでは把握できない内部の状態を確認できる点に意義がある。1は誤り。白華現象はコンクリート中の石灰分が水に溶けて表面に白く析出したもので、ひび割れ等から水が浸入していることを示す兆候である。塗膜の表面が粉状になるのはチョーキングと呼ばれる別の劣化である。3は誤り。ひび割れには乾燥収縮等による幅の小さいヘアークラックと、構造的な原因による幅の大きいものがあり、原因と幅、進行の有無によって評価と対処は異なる。4は誤り。定期調査では、外壁のタイル等について、竣工や改修から一定の期間を経過し、落下により歩行者等に危害を加えるおそれのある部分について全面打診等が求められる。劣化事象の名称と、それが何を示す兆候かを対応づけて覚えることが得点につながる。