【問135】賃貸不動産経営管理士 練習問題|長期修繕計画と計画修繕の実施
建物の維持保全と設備 問5/25難易度B(標準)
問題文
賃貸住宅の所有者Aから管理を受託した管理業者Bが行う長期修繕計画の作成および計画修繕に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.Bは、長期修繕計画を作成した後も、劣化状況の調査や工事価格の変動を踏まえて定期的に見直す必要がある。
- 2.計画修繕は建物の劣化が現実に確認された段階で初めて検討すべきものであり、事前の資金計画には馴染まない。
- 3.長期修繕計画の作成にあたっては、賃貸住宅についても修繕積立金の積立てが法令上義務づけられている。
- 4.Bが保管すべき修繕の履歴は工事の完了年月で足り、工事の内容や施工者の記録までは要しない。
解説
正解は1。長期修繕計画は、建物の部位ごとに修繕の周期と概算費用を見通し、必要な資金をあらかじめ準備するための計画である。もっとも、実際の劣化の進み方は立地や使用状況によって異なり、工事価格も変動するため、作成して終わりとするのではなく、定期的な調査の結果を反映して見直していくことが不可欠である。2は誤り。劣化が顕在化してから対応する方式では工事が大規模化して費用がかさみ、入居者の生活にも支障を生じるため、計画的な修繕とそのための資金計画こそが重要となる。3は誤り。賃貸住宅について修繕積立金の積立てを義務づける法令上の制度はなく、所有者が自らの判断で計画的に資金を準備する必要がある。4は誤り。修繕の履歴は、次回の修繕範囲の判断や不具合の原因究明の基礎資料となるため、工事の内容、数量、使用材料、施工者まで記録して保管すべきである。管理業者には、資産価値の維持という観点から所有者へ計画的な修繕を提案する役割が期待される。