【問132】賃貸不動産経営管理士 練習問題|建物構造ごとの特性
建物の維持保全と設備 問2/25難易度A(易しい)
問題文
賃貸住宅に用いられる木造、鉄骨造および鉄筋コンクリート造の特性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.木造在来工法は柱と梁で建物を支える構造であり、鉄筋コンクリート造と比べて遮音性と耐火性に優れる。
- 2.鉄骨造は粘り強さに欠ける材料を用いるため、大きな空間をとる建物には適さないものとされている。
- 3.鉄筋コンクリート造は自重が軽く工期も短いことから、低層の賃貸住宅で最も多く採用されている。
- 4.鉄筋コンクリート造は、圧縮に強いコンクリートと引張りに強い鉄筋の長所を組み合わせた構造である。
解説
正解は4。コンクリートは圧縮に強い一方で引張りに弱く、鉄筋はその逆の性質をもつため、両者を組み合わせて相互に弱点を補うのが鉄筋コンクリート造である。またコンクリートはアルカリ性であり、内部の鉄筋を腐食から守る役割も果たすが、経年により表面から中性化が進行すると鉄筋が発錆し、その膨張によってコンクリートのひび割れや剥落を招く。1は誤り。木造は軽量で断熱性に優れ、施工も比較的容易であるが、遮音性・耐火性・耐久性の点では鉄筋コンクリート造に劣る。2は誤り。鉄骨造は靭性すなわち粘り強さに富み、部材断面を小さくしながら大きな支間をとれるため、広い空間を必要とする建物にも適する。もっとも、錆と熱に弱いため防錆処理と耐火被覆を要する。3は誤り。鉄筋コンクリート造は自重が重く、配筋・型枠・打設と養生の工程を要するため工期は長い。低層の賃貸住宅では木造や軽量鉄骨造が多く用いられる。構造種別ごとの長所と短所は、修繕の周期や工事費、遮音に関する入居者からの苦情の傾向とも結びつく。