【問131】賃貸不動産経営管理士 練習問題|予防保全と事後保全の考え方
建物の維持保全と設備 問1/25難易度A(易しい)
問題文
賃貸住宅の維持保全と、これを担う管理業務の位置づけに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1.事後保全は不具合が生じてから対応する方式であり、計画的な予防保全よりも費用の面で有利になることが多い。
- 2.予防保全は不具合が生じる前に計画的に点検や部品交換を行う方式で、事故の防止と費用の抑制に資する。
- 3.賃貸住宅管理業法にいう維持保全には、賃貸住宅の一部のみを対象とする点検や清掃も当然に含まれる。
- 4.家賃や敷金の収納のみを受託して行う業務も、それ自体が同法にいう管理業務に当たるものとされている。
解説
正解は2。維持保全とは、建物の性能や機能を使用に耐える状態に保ち、劣化した部分を回復させる行為をいう。このうち予防保全は、不具合が現実に生じる前に計画的な点検や部品交換を行って故障を未然に防ぐ考え方であり、突発的な停止による入居者への影響を避けられるほか、劣化の進行を抑えて長期的な修繕費用の抑制につながる。1は誤り。事後保全は不具合の発生後に対処するため、被害が拡大してから大規模な工事が必要になりやすく、結果として費用が増大し、入居者の生活にも支障を及ぼす。3は誤り。同法にいう賃貸住宅の維持保全は、居室およびその他の部分について点検・清掃等の維持と必要な修繕とを一体的に行うことをいい、建物の一部のみを対象とする業務はこれに当たらない。4は誤り。金銭の管理を行う業務が管理業務となるのは、維持保全と併せて行われる場合であり、金銭の管理のみを受託しても管理業務には当たらない。維持保全の定義は、登録の要否や管理受託契約の範囲の判断に直結するため、条文の要件に沿って正確に押さえたい。